子どものむし歯予防は家族全員の予防ケアから!むし歯がうつる原因と予防法
皆さん、こんにちは。
桜新町駅徒歩15分、上町駅徒歩8分の【桜3丁目デンタルオフィス】です。
「甘いものを食べるとむし歯になる」「歯磨きをしないとむし歯になる」とよく言われます。
ですが、実際には甘いものや磨き残しそのものが歯を溶かすわけではありません。
むし歯はむし歯の原因菌によって起こり、甘いものや磨き残しは、むし歯菌の養分となるのです。
むし歯菌がうつる原因
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にむし歯菌は存在していません。
むし歯菌は次のような行為でうつる可能性があります。
- 唾液に接触するスキンシップ
- うがいのコップの共有
- 食べ物や飲み物の口移し など
最近の研究では、赤ちゃんの離乳食が始まる前、生後4ヶ月の赤ちゃんにむし歯の原因菌が確認されたという報告があります。
食器の共有や食べ物の口移しだけではなく、日頃のスキンシップなどで歯が生える前にもうつる可能性があります。
人との触れ合いがある限り、むし歯菌への感染を抑えるのは難しいことです。
むし歯菌が発生しやすい時期
1歳半〜3歳頃の乳歯の生え始めから乳歯が生えそろうまでの時期は、歯質が柔らかいことでむし歯が発生、進行しやすい時期なので丁寧な歯磨きを心がけましょう。
むし歯になりにくい口内環境の基礎作りになりますので、まずはこの時期を乗り越えられるように気を付けます。
むし歯菌がうつったとしても、必ずしもむし歯になるわけではありません。
風邪のようなもので、歯磨きやうがいを行って症状が進行しないようにすることが大切です。
赤ちゃんにむし歯菌をうつさないために
- 食事の際に食器を共有しない
- 大人が口をつけた食べ物を赤ちゃんに与えない
- 最低一日二回の歯磨きを忘れない
- 周りの家族がむし歯の治療を行う
などの対策が必要です。
赤ちゃんのむし歯予防方法
毎日一緒に生活している大人のお口がむし歯菌だらけであれば、それだけ赤ちゃんのむし歯感染のリスクは高くなってしまいます。
しかし、感染源がなければ、感染症は発生しません。
周りの家族が、むし歯治療や歯のクリーニングを行い「むし歯菌の少ないお口を維持する」ことが、赤ちゃんのむし歯予防につながります。
赤ちゃんやご家族の毎日の歯磨きはもちろんのこと、家族みんなで歯科医院での定期検診を受けましょう。
0歳でも歯が生え始めたら、歯医者デビューできます。
歯科医院での定期検診の内容
・歯と歯ぐきのチェック
むし歯や歯ぐきの炎症がないか、歯周ポケットの深さなどを専用の器具を使いながら確認します。
・プラーク(歯垢)の染め出し
プラークはむし歯や歯周病につながります。
プラークが赤く染まる薬剤を塗って、どこに磨き残しが多いか、歯磨きの「クセ」を調べます。
・歯のクリーニング
専用の機械を使って、プラークや歯ブラシでは落とすことのできない歯石をきれいに取り除きます。
・ブラッシング指導
患者さんそれぞれの歯並びに合った正しいブラッシング方法を指導します。
・歯科相談
歯や歯ぐき、お口周りのことで日頃から気になっていること、困っていることなどを相談できます。
赤ちゃんが生まれる前から家族で予防ケアを
子どものむし歯予防の第一歩は、周りの家族が子どもにむし歯菌を移さないことです。
赤ちゃんが生まれる前から、歯科の定期検診に関心を持っていただくことが大切です。
大切なお子さんと一緒に「健康な口内環境作り」を行っていきましょう。