歯科でも起こる「金属アレルギー」、その対処法とは
皆さん、こんにちは。
桜新町駅徒歩15分、上町駅徒歩8分の【桜3丁目デンタルオフィス】です。
金属アレルギーといえば、アクセサリーなどによって起きるものがよく知られていますが、金属アレルギーは歯科でも起こることがあります。
日本の歯科治療では、詰め物や被せ物に安価で耐久性の高い「銀歯」が広く使用されているため、それが元となって金属アレルギーを引き起こすことがあるのです。
「メタルフリー治療」とは、その名の通り金属を一切使用しない治療法です。
日本ではまだ銀歯などを使った治療が一般的ですが、銀歯にはリスクが多いため、海外の歯科医療ではすでにに金属を使用しない治療が増えています。
・歯科用金属アレルギー
銀歯などに使用した歯科用金属が唾液に溶けて体内に取り込まれ、タンパク質を結合してアレルゲンとみなされるとアレルギー症状を引き起こすことがあります
・ブラックライン
治療に使用した金属が溶け出して、歯ぐきに沈着すると、歯ぐきが黒ずんできます。
このような歯ぐきの付け根が黒くなった部分を「ブラックライン」と呼びます。
・二次カリエス
むし歯を治療したところが再びむし歯になることを「二次カリエス」といいます。
銀歯は劣化すると詰め物や被せ物に隙間ができやすく、そこからむし歯になりやすくなります。
歯科治療で使われるメタルフリー素材はさまざまなものがあります。
・ハイブリッドレジン
レジンというプラスチック素材に、フィラーという物質を混ぜて強度を高めたもの。
経年変色やすり減りやすいという欠点がありますが、保険診療で治療できます。
・強化セラミック
セラミックとガラスの中間の素材。
経年劣化が少なく、見た目にも自然な素材です。
・オールジルコニア
セラミックの一種で「人工ダイヤモンド」と呼ばれるほど強度があります。
生体親和性も高く、人口関節にも使用される素材です。
・ジルコニア・セラミック
天然歯と似た質感があり、変色に強い素材です。
耐久性もあり、「白い金属」と呼ばれます。
審美歯科の治療で最も使われている素材です。
・ジルコニア・インプラント
通常のインプラント治療と同じ工程を、土台から使用する器具まですべてジルコニアでできたものを使って行うインプラント治療です。
当院では「セレック」という機器を導入しています。
セレックとは、歯科用CAD/CAMシステムで、3Dスキャナーとコンピューターを使って精密に設計し、高品質なセラミックを使用した詰め物・被せ物を製作できます。
歯科技工所に発注せずに院内で製作できるため、スピーディーかつ高品質で価格を抑えてご提供できます。
メタルフリー治療は、セレックを導入している当院までお気軽にご相談ください。